地方から関東に来て、これまでに思ったこと
最近はイベント参加頻度が落ちてきてゆったり出来る時間が多くなり、同時に1年前の3月に地元・富山県から埼玉県にやってきてからのことを思い返していたので、アニメ・声優ファンという視点からこれまでに思ったことを書いていきたいと思う。
2016年3月中旬に埼玉県北部の某日本一(?)熱い市に、生まれ育った富山県富山市から大学進学のために引っ越してきた。
まず最初に思ったのが、
テレビ・ラジオの選択肢が多い!
ということ。
2ch NHKEテレ富山
3ch NHK総合・富山
5ch HAB北陸朝日放送(CATVによる区域外再送信)
6ch TUTチューリップテレビ
8ch BBT富山テレビ
の全6チャンネル構成だった。
しかし、5chのHABは本来富山県内では見られない局なので、HABを除いた民放3局ではそれぞれのキー局及び準キー局制作番組に加えて県内に系列局のないテレビ朝日系列・テレビ東京系列制作番組も放送していた。
そして番組編成も少子高齢化のためなのか民放で放送されているアニメは、キー局同時ネットアニメを除くと、
・アンパンマン(日曜早朝5時半~)
・ドラえもん(日曜朝7時~)
HAB北陸朝日放送
・デュエル・マスターズ(2017)(日曜早朝5時50分~)
・ポケットモンスター サン&ムーン(土曜夕方16時55分~)
TUTチューリップテレビ
・ポケットモンスター サン&ムーン(日曜朝6時15分~)
・笑ゥせぇるすまん(月曜深夜25時10分~)
BBT富山テレビ
・妖怪ウォッチ(土曜早朝5時25分~)
・ベイブレードゴッドバースト(土曜早朝5時55分~)
・ドラゴンボール超(土曜朝6時25分~)
の以上9本(ポケモン被りを除くと8本)であり、笑ゥせぇるすまんを除けばすべてがキー局では全日帯に放送されているアニメだった。
ただ、アニメの本数が少ないのは田舎あるあるだしテレビ東京系列だとBSジャパン、U局アニメならBS11…という風にBSやCSで補完は出来ていたので、「一切見れない」という訳ではなかった。
ただし、BSやCSで放送されないようなバラエティ番組や歌番組は絶望的だった。
特に土日は番組表が悲惨な状態が数十年ぐらい続いてると思う。
土曜日は正午からKNBとHABによる熱いテレ朝ミステリードラマ推し(たまに「相棒」同士でブッキングする時もあった)、TUTは土日昼はなぜか2日とも「開運!なんでも鑑定団」の再放送があり、土曜正午頃のBBTと日曜正午のKNBは面白くもないローカル番組を放送するという文字通り目も当てられない状態。
また、ゴールデン・プライムタイムのスペシャル番組がローカル番組放送のために1時間に短縮されたり、TBSの「音楽の日」だと夜の部からやっと放送開始(昼の部はローカル番組や遅れネット番組放送)、そして田舎局特有の深夜26時には放送終了というオチ。一時期大晦日の夜(元日未明)でも27時に放送終了したことがあった。
酷いのはテレビだけではない。ラジオも同じ。
県内で聴けるAMラジオ民放はKNBラジオの1局のみ。地理や距離的に隣県のMROラジオの受信は夜間でも厳しい。というか在京・在阪局の方がよく聞こえる。
もちろん地方の民放ラジオなので、全日帯は聴いてて眠くなるようなゆるいアナウンサー同士の井戸端会議みたいな番組が続く。
「本番は夜からだぜ!」なんて思ってた時期が僕にもありました。
夜、特に平日22時からはニッポン放送の「オールナイトニッポンMUSIC10」や文化放送の「レコメン!」ではなくTBSラジオの「荻上チキ・Session-22」。
これがまた聴いてて睡眠導入にふさわしいような小難しいニュース番組。もちろんアイドルや声優は出ないし、ネタコーナーなんてのもない。
土曜の夜は「Hey!Say!7 Ultra Power」などの遅れネット番組や、「大倉くんと高橋くん」「オードリーのオールナイトニッポン」の同時ネット番組があり、聴いてて退屈しない編成。
だが、「オールナイトニッポン」終了の27時から翌朝5時までの2時間がまさかの放送休止。サタデーナイトフィーバーなんてあったもんじゃない。
放送休止するぐらいなら「オールナイトニッポンR」ぐらいネットしたらいいのに…と思うがネットしたところでたぶん俺ぐらいしか聴かないだろう。
と、ここまでは地元・富山でのテレビ・ラジオ事情だった。
そんな田舎で18年生きてきた俺が関東に来て初めてびっくりしたのはテレビのチャンネルスキャンの時。
1ch NHK総合・東京
2ch NHKEテレ東京
3ch テレ玉
4ch 日本テレビ
5ch テレビ朝日
6ch TBSテレビ
7ch テレビ東京
8ch フジテレビ
9ch TOKYOMX
10ch 群馬テレビ
11ch NHK総合・前橋
12ch 放送大学
18年生きてきて、チャンネルボタンすべてが埋まるなんて経験は初めてだった……
そしてもちろんキー局なので、遅れネットは一部の在阪局制作番組以外なし。さらにローカル番組でもそこそこ面白い。そしてなにより選択肢が豊富。
TBSテレビやTOKYOMXのお陰で地上波最速でアニメも見れる。
俺が驚いたのはこれだけじゃない。
AMラジオに限ると、TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送・ラジオ日本・栃木放送が受信出来た。
もちろん在京キー局が聴ける。つまりレコメン!が22時から聴けるし、土曜深夜はどこも番組をやっているということだ。
ここが桃源郷か……!
ここまで読んでて薄々気付かれているかもしれないが、俺は東京コンプレックスが激しい。そんな俺が在京キー局を普通に見聞き出来ることはもはやここで死んでもいいくらいの本望であった。
一つ幼いころからの夢が叶った俺だったが、ここで良い意味で追い打ちをかける出来事があった。
2016年3月31日。
アニメオタク、厳密に言うとラブライバーならこの日付に覚えはあると思うが、この日は東京ドームにてμ'sのファイナルライブ初日が行われた日である。
そして俺はこの日に現地参戦した。
敢えてもう一度言うが、
俺はこの日に現地参戦した。
ライブの感想は別として、都内でのライブイベントなのに新幹線や特急電車に乗らなくても自宅に帰れるということに猛烈に感動した。
そしてこれ以降、俺の中で何かのスイッチがONになったのか2016年だけでもライブイベントに4件、2017年は(11月現在)8件参加した。
さらに一度は行ってみたかったコミックマーケットにも参加した。
どのイベントに行っても「楽しい」という感想しかなく、逆に今までなぜ参加しなかったのか後悔が強い。
ちなみに、JR富山駅からだと東京駅まで行くのに北陸新幹線で片道15kぐらい、往復で30kぐらいかかり、時間も最速で2時間弱はかかる。
そんな環境のなか当然イベントなんか行けるはずもなく、2012年の科学アドベンチャーライブに至っては当選したのに泣く泣く棄権をした経験がある。(最も2012年は北陸新幹線すら開業していなかったが)
そんな生活を続けるうちに、当たり前だが金が足りなくなってくる。
なので俺は働いた。そして今もアルバイトだが働き続けている。
今は接客業で働いているが、数年前の俺からしたら絶対に考えられなかったことだと思う。
コミュ障・人見知り・チビ・デブ…とマイナス要素の塊だった俺が接客業で働ける理由は、やはり給料の良さである。
そしてバイトで稼いだ金を推し声優や好きな作品に使うこの快感は射精や麻薬よりも強いと俺は確信している。
また、やはり関東は人が多いので、現場に足を運んだりするとツイッターのフォロワーとオフ会を開くことが増えた。
オフ会以外にも、現場で隣になった人に話しかけたりして交友関係が広がったり、なにより人見知りがどんどん改善されていくのが実感できた。
結果的には地方で燻ってる地味なオタクからちょっと活発なオタクにワンステップ上がれたのでは、と思う。
ここまで書いてて新手の宗教の宣伝かと思うが、実際俺の体験なんだからしょうがないし高価な壺や数珠のお陰でもない。
東京(関東地方)にコンプレックス持ってる人間は一度住んでみたらいいと思う。身の回りの環境もガラッと変わるし、いい機会だと思うね。
ただ、一つ今の環境に不満があるとしたらうどんやそばの関東だしがマズい…関西だしが恋しくてたまらないので毎回実家に帰るとどん兵衛関西味を関東に持って帰るkuruneetがお送りしました。